福島県白河市でテレワークを体験した話@1日目
ひょんなことから福島県白河市にて、2泊3日でテレワークを体験することになりました!
テレワーク(telework)あるいはテレコミューティング(telecommuting)とは、勤労形態の一種で、情報通信技術(ICT, Information and Communication Technology)を活用し時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働く形態をいう。
だそうです。
え?中村ナツ子仕事してるの?
と思ったあなた!仕事してます!
私は役者の活動もゆるゆるやりつつ、デザイナーとかライターのお仕事を各所から受けて生活をしています!(豆知識)
特に言ってないからあまり知られていないという事実。
詳しく言うと、スパ施設の館内の掲示物を作ったり写真のレタッチをしたりといったお仕事を継続して貰っています。
このサイクルがうまく回るようになったのはここ1年くらいなんですが、そんな感じで真面目に働いています。主に家で。
そんな中で、実は最近外で仕事してみたいなという気持ちも募っていました。
出歩いている時に「家に帰って仕事する時間は無いけど次の予定まで1時間くらい空いてしまった…仕方ないからカフェでスマホでもいじろう…」という残念な時間が発生してしまうことが多々ありました。
そんなときいつも思うのが、「この時間に、仕事してえ…!」
しかし私の使っているPCは17.3インチのOMEN by HP 17(約 3.73 kg)…!
身軽に持ち運べるはずもなく、外で仕事したい気持ちが募っているのになかなか出来ずにいました。
なぜ福島県白河市なのか
そんな時に、私がお仕事を取るのによく使っているサイト「Lancers」で見つけたのが、このテレワーク体験でした。
体験期間中、このようにレポートを書くことが条件のためライティング案件として掲載されていて、「へぇ~」ぐらいの気持ちで見ていたのですが、
開催地が福島県の各所で、候補地の中に白河市があったので、おっ!となって心惹かれたのが参加のキッカケです。
だって!白河市と言えば!
ダルライザーじゃないですか!!
知ったキッカケは、私が好きな劇団に出ている人が多く関わっているので…というところだったのですが、サイト内に掲載されているダルライザーショーの動画を見てみると、そのストーリーの重厚さと異形頭性癖に突き刺さる敵キャラのビジュアルにめちゃめちゃ惹き込まれてしまいました(是非動画見てください!)。
そんなダルライザーのお膝元に行く機会をもらえるとは!
という気持ちで応募したところ、ご採用いただき今回参加が決まった次第です。
しかしノマドに踏み切れない私の壁は、3.73kgのノートPC…!
そこでこの度なんと、iPad Proを予約しました~~~!
でも、予約から3週間は届かないということを知りませんでして、間に合いませんでした~~~!
そうして私と赤子くらいの重さのノートPCの福島旅が決行されるに至ったのでした。
到着~観光
13時に白河駅でコーディネーターさんと待ち合わせでした。
こちらの大変かわいい駅舎は大正時代に建てられたものがそのまま残っているとのこと。ロマン…!最高です。
こちらで今回のコーディネーター、テレワークで使わせていただくコミュニティ・カフェEMANONの青砥さん&川崎さんと合流し、まずは市内を案内してもらいつつランチをしました。
EMANONさん、サイトがめちゃくちゃオシャレだ…
そんなEMANONの青砥さん&川崎さん、同い年でした!
同い年というだけで人見知りレベルが一気に下がったので良かったです。
もういい大人なのに人見知りで申し訳無いです。
さて、まずはランチということで、希望を聞かれ
「白河ラーメンの、コンビニのカップ麺にもなった有名店があったと思うのですが…」
といきなり食い意地満点デブまっしぐらの回答をかましてしまった私ですが、無事お連れいただけました。
とら食堂さん!
麺、スープからチャーシューまで全て自家製という強いこだわりを持つラーメン店で、白河ラーメンを作った店だそうです。
毎日めちゃくちゃ混んでいるので地元の人は敬遠しがちとのことだったのですが、今日は運が良かったそうで1組ほど待っただけですぐに入れてしまいました。
鶏ガラベースの透き通ったスープで非常にシンプルなラーメンです。
何というか、懐かしい…東京で家系ばっかり食べていたから忘れていたけど、
ラーメンってこういうものだった…気がする…
一口目から「うま!!!」となるような派手な味ではないのですが、
最後の一口まで飽きずに美味しくいただける、そんなラーメンでした。
毎日食べたいですね。
続いてお連れいただいたのが、南湖公園。
松平定信が飢饉の折りに民衆に仕事を与えるために作らせた人工湖のある公園だそうです。名君感がすごい。
その湖が、こちら!
水が、無い!
人工湖なので年に1度水を抜かないと汚れちゃうとのことで、貴重な水の無い南湖を見ることが出来ました(ポジティブ)
1か月くらいかけて水を抜くそうですよ。すごい。
湖(だったもの)の向こうに見える景色は本当に綺麗でした。
いつか湖有りバージョンも見たい!
南湖公園近くにある南湖神社。
比較的新しい神社で、松平定信公を祀っているそうです。
周囲には団子屋さんが何件も並んでおり、名物「南湖団子」を買っていただいてしまいました。
お団子が串には刺されず折り詰めにされていて、注文が入ってからひとつひとつ詰めていくんだそうです。かわいい!
コミュニティ・カフェ EMANONでテレワーク
その後、車で市街地を回ってもらいつつ、EMANONさんに向かいます。
街並みは一言で言うと、レトロ。つまり最高です。
土蔵が至る所にあってテンション爆上がりでした。
古い町並みが大好きなんじゃ……
EMANONさんに到着すると、これまたレトロ!というか、古民家!!!
テンションが上がりすぎて外観の写真を撮り忘れました(本当にすみません)
明日撮ってくるので、一旦EMANONさんのHPをご覧ください。
元々コミュニティ・カフェEMANONは、地元の高校生に向けて作った施設だそうです。
家と学校の往復になりがちな高校生たちが、第3の思い出の場所を作れるように、
そして、進学などで白河を出て行っても、思い出して「また戻りたいな」と思えるように、とのこと。
テスト期間は勉強会をする高校生たちで店内が溢れかえるそうです。
普通に羨ましすぎて泣きそうになりました。めっちゃいいじゃん…何それ…
古民家を改修したカフェなのですが、改修作業も地元の高校生たちを巻き込んで一緒に作業したとのことで、その時の高校生たちは思い入れも一入。
大学生になった今も、よく訪れてくれるとのことでした。そんな場所があるっていいなぁ。素敵です。
入口の下駄箱がまた素敵!
旅館から譲り受けたものだそうです。いい…いいですよ…!
もちろん勉強や仕事で使用することも可能ですが、まずもってくつろげるカフェなので、本や漫画も充実。
ラインナップがすごいです。
・美術手帖
・いがらしみきお『I』
・コジコジ
・アフタヌーン本誌
・宝石の国
・漫画版風の谷のナウシカ
読んでしまうが!
こんなラインナップは読んでしまうが!!!
あと『美味しんぼ』もめっちゃ揃ってました。
でも我慢です。私は仕事をしに来たのです。
セッティングしました!端っこが好き!
全ての席に電源がある訳ではないので、いくつかの席から選ぶことになります。
もっと大きいテーブル席もありますが、狭いとこ好きなのでこちらに。
木のカウンターと漆喰の壁がたまらなく良いですね。
デスクトップの壁紙はBOOWYです(ドラムの高橋まことさんは福島出身!)
ドリンクメニューも充実していました。
ハンドドリップで入れるコーヒーがあったのでそちらを頼みました。
豆の種類はペルーの「フェスパ農園」。
初めて聞いた名前でしたが、農園主も我々と同じ27歳とのこと…今日は同い年づいている…
クリーミーでまろやか!コクがあって大変美味しかったです。
青砥さん、コーヒーを淹れるのがうまい…!
先ほどの南湖団子も一緒に出してくださいました(こちらはメニューには無いですよ)
コーヒーをちびちび飲みつつ、作業開始です。
今日の作業時間は2時間だったので、バナー制作2点と、手が回ればライティング案件も出来たらなという気持ちでいました。
店内のBGMも落ち着いた音楽で心地よいのですが、いつも家で作業している時に聞いているラジオや音楽をイヤホンで流したら、これが驚くほど集中できる。
家かと思いました。集中しすぎて、ふと我に返った時に何時間経ったか分からなくて慌てて確認したレベルです。
古民家だからでしょうか、謎のおうち感があって大変落ち着きますし、集中もできます。
そして大変すばらしいのが、Wi-Fiがめちゃくちゃ速い!!!
こういう公共のWi-Fiって遅いことが多いように思っていたのですが、全くストレス無く作業ができました。
デザイン用イラスト素材のAiデータなんかもサクサクDLできて花丸です。
懇親会
今日のお仕事終了後は、コーディネーターさんたちとお食事会をしました。
お店は、EMANON近くの酒菜屋梅宮さん。
お刺身がうまい!!!!!
すごかったです。ギュッッッッッと身が詰まっていて、質量…?体積…?なんか分からないけどそれがすごかったです。
こんな弾力あるお刺身食べたことない…とってもおいしかったです。
コミュニティ・カフェEMANONと、運営団体「未来の準備室」をやっている青砥さんは、EMANONも先述の通り地元の高校生が白河を離れても戻ってきたいと思うような思い出を作れるようにとの想いで作られていたし、懇親会で話されていた次にやりたいことの構想もまた白河を盛り上げていく為のことで、あまりこういった考え方の人と触れ合ったことがなかったため非常に新鮮でした。
でも、こんな風に書くと青砥さんてめちゃくちゃ意識高い感じのバリバリベンチャーボーイなんだろうなって思われそうなんですが、全然そんなことなくて(笑)
無理なく自然体でそんな風に思って行動している感じがすごくいいなと思います。
同い年…!めちゃくちゃ絵がうまい神絵師がタメだった時に似た感覚を覚えます。
ダルライザーの和知さんと言い、20代・30代の若い人が地元をすごく愛して盛り上げようと活動しているのを強く感じました。
起業してノマドカフェ経営したり、ご当地ヒーローで映画作ったり、そう簡単に出来ることではないです。
20代・30代の人たちが東京住もうとならずに、これだけがんばってPRしたいと思える魅力がある街ってすごいなと思います。
明日・明後日と、そんな白河の魅力を私も見つけてみたいなと思いました。
テレワークのいいなと思ったところ
初日ではありますが、準備段階も含めて感じたことです。
- 観光も交えることで自然と仕事をする時間も確定するため、ついゆるゆるしてしまいがちなフリーランスにとっては1日のスケジュールにメリハリがついて良い
- 旅行先で仕事をすることで、旅費を相殺できる
- 近所のカフェよりも大幅に景色や環境が変わることで、特にライティング系の仕事で良い文章が出てきた(個人差あるとおもいます)
- シンプルに楽しい!
ちょっとこれ、福島・白河も良いんですけど色んなところに行きたくなっちゃいました…仕事しに行くとかこつけて旅行が出来る…(そういうものじゃないと思うんですが!)
そんな1日目でした。おやすみなさい。