Forget-me-not

備忘録

少女人形舞台『幻奏の宴Vol.28 ~霧のコペンハーゲン~』に寄せて

12/16(土)、少女人形舞台『幻奏の宴Vol.28 ~霧のコペンハーゲン~』に出演させていただきます。



3度目の出演になります。
私自身がこの少女人形舞台のメランコリックで可愛らしい世界の大ファンでして、出演が決まる度に次はどんなお人形になろうかしらとワクワクしています。

初出演時からずっと少年人形として出演させていただいておりまして、これは2回目出演時に気が付いたのですが、少女人形舞台は出演者にとっては着せ替え人形あそびやドール趣味をしているような感じなんですね。


初回は少女人形舞台全体の世界観と、いただいた朗読の台本・設定を受けて、以前からなりたかった竹宮恵子先生の作品『風と木の詩』のジルベールみたいな金髪巻き毛でギムナジウムの制服を纏った少年になろう!という程度のヴィジュアル作りでした。


そして2回目は初回とは打って変わってダークで気怠い感じの詩篇を読んだので、学生服ではなく黒のシャツとパンツで、よく分からないゴチャゴチャしたアンティークショップの奥で長い煙管でも燻らせていそうな魔性の少年風にしてみまして。
そんな風にその時読む詩や歌う歌によって人形の服を着せ替えたり設定を変えたりするうちに、「あ、これ正にお人形遊びだ」と思ったのでした。

これがすごく楽しいのです。
実は小さい頃はぬいぐるみやお人形に一切興味を示さず、父が海外出張のお土産に買ってきてくれた10万円くらいするテディベアのぬいぐるみを「そんなのいらない」と一蹴して何故か母が父に「どういう教育してる!」と怒られたなんて思い出もあるほどなんですが(笑)
最近になってぬいぐるみや人形遊びの楽しさに目覚めつつある私です。

お客様も、そんな視点からもご覧になっていただけるとより楽しいのではないでしょうか。
一度だけ遊びに来たとしても、人形振りと歌、朗読のステージということで充分お楽しみいただけると思うのですが、何度も足をお運びいただくと、このように演者の着せ替え遊びを感じ取っていただけると思うのです。
もしまだ少女人形舞台にお越しになったことがない方がいましたら、是非是非この幻想世界に迷い込んでいただきたいなと思います。



 少女人形舞台
『幻奏の宴Vol.28
   ~霧のコペンハーゲン~』

日時:2018年12月16日(土)
   12:30開場/13:00開演
場所:東中野 music shed Yes!