Forget-me-not

備忘録

『アルラウネの滴り』に寄せて

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幻想芸術集団Les Miroirs様の第7回本公演、
『アルラウネの滴り -改訂版-』に出演させていただきます。

ひょんなことからミロワールさんの存在を知り、「これ絶対好き」という確信を持って初演の『アルラウネの滴り』を観に行ったのが昨年の冬のこと。
案の定、中世ヨーロッパが舞台の退廃的で耽美なファンタジーという私の大好きな世界観で大変楽しかったのですが、まさかの翌年再演、そしてまさかまさかの出演させていただけることになるなんて、という驚きの連続でした。
オーディションにお声掛けいただけてめちゃくちゃびっくりしつつ本当に嬉しくて、まだまだ活動期間は短いながらも、やっててよかったなぁと思ったのでした。

今回いただいたお役は「ロゼマリー」という役です。
娼館「アルラウネの館」の娼婦で最年少、生後2カ月。
はい、生後2カ月です。
というのもアルラウネの館にいる女の子たちはみんな人間ではなく、死体の下に咲く毒花「アルラウネ」なのです。
その個性豊かなアルラウネの中でも最年少で、衣装はピンクで、誰よりも自分が可愛い、愛されていると信じて疑わない女の子の中の女の子。
それがロゼマリーです。
私とは全くの対極にある女の子で、台本を読んでいても「あ、私もこういうとこあるな」等と思う瞬間が一度もありません。
すごいです。すごい楽しいです。
その分、お稽古の度に疲労も半端じゃないです。
自分と離れている役であればある程疲れるんだなぁという学びがありました。
ともかく、そんな通常とは全くもって違う私をご覧いただけて面白いのではないかなと思います。

それから、私がちゃんと初舞台に立ったのが昨年の11月なので、今回の公演は私の役者生活1周年でもあります。
成長……したのかな、どうなのかな、自分ではよく分かりません(嘘です、ちょっとだけ実感するときもあります)が、
初舞台から見てくださっている方もそうでない方も、私自身の節目となる公演、是非見届けにいらしてくださいませ。


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幻想芸術集団Les Miroirs 第7回本公演
『アルラウネの滴り-改訂版-』
2017/11/02-/05 Theater SHINE


▲初演ダイジェスト映像による予告編▲


花弁は死の接吻 その蜜は天上の媚薬

絞首刑台の元に咲く、アルラウネの花。
無実の囚人の嘆きが滴る土の下で、その毒花の根は世にも美しい娘の姿を育むと云う…

トレッフェン通り十番地。賑やかな歓楽街の片隅に“アルラウネの館”は在った。
妖しい笑みを投げかける娼婦達を紫の飾り窓に綴じ、麗しき女主人フローラとその共犯者カスパルは、仮面の宴で都の夜を酔わす。

計略と愛憎が渦を巻く館で、人々は灯蛾を焦がすようなアルラウネ達の甘美な罠に溺れていくのだった。


【出演】
朝霞 ルイ/乃々雅ゆう
麻生 ウラ/高山 タツヤ/中村ナツ子/マリコ/武川美聡 ほか

【公演日程】
2017年11月2日~11月5日
2日(木) 19:30開演
3日(祝) 15:00開演&19:30開演
4日(土) 14:00開演&18:00開演
5日(日) 14:00開演&18:00開演
*開場は開演時間の30分前です*

【チケット】
前売券:¥2,800 当日券:¥3,000
*全席自由席*
前売券のご予約は、9/10より特設チケットフォームまたはE-mailにて受け付けます。
本公演は小学生以下のお子様の入場をご遠慮頂きます。ご了承下さいませ。

【会場】
Theater SHINE (シアター・シャイン)
東京都 杉並区 阿佐谷南 1-15-15

【ご予約】

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