Forget-me-not

備忘録

月蝕歌劇団2017年9月公演に寄せて

月蝕歌劇団2017年9月公演に出演させていただけることになりました。




先日美容院で何気なく読んだ和樂という雑誌に、坂東玉三郎丈がエッセイを連載されていました。
そこで紹介されていた、アメリカ公演の折にマスコミにあることないこと書き散らされたときに言われた現地コーディネーターの女性の言葉が印象に残っています。


トウシューズに画鋲を入れられていたら、即座に画鋲の入っていないトウシューズを履いてステージに立つだけ」


まぁ前後にもっとあるしうろ覚えですけど、こんな感じの言葉でした。

前回最後にステージに立たせていただいたのが6月頭の月蝕の公演ですので、実に3カ月ぶりの本番になります。
昨年11月に初舞台を踏ませていただいてから、規模の大小はあれどほぼ毎月本番に臨んできたので、こんなにステージに立たない期間が空くのは初めてになります。
本番は無いにしても稽古があるので、結局お芝居に触れない期間は6月の1ヶ月間しか無かったのですが、なんだか色々、本当に色々なことがありまして、自分がお芝居をしたいのかしたくないのかよく分からなくなってしまっていました。
しかし6月中の一部期間では毎日舞台に立つ夢を見まして(全部悪夢なんですけど)、とりあえず自分がお芝居にものすごい執着があるということは分かったような気がします。

そんなもやもやの最中に和樂で読んだ言葉がなんだかストンと腑に落ちて、あ、早く次に進まなきゃという気持ちになって急いでお知らせさせていただいた次第です。
血みどろの針のむしろのような芝居を打っているようで実はとてもあたたかくてやさしい暗黒世界、私にとっての「画鋲の入っていないトウシューズ」。
月蝕歌劇団にて9月もお待ちしております。

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なお、今回は連続公演2作品両方に出演させていただきます。
昨年11月の初舞台以来になります。
初舞台では連続公演両公演が終わる頃にはすっかり喉が死んでしまい、その後2週間まったく声が出なくなるという貧弱ぶりでした。
そこからの成長度を測る、自分への挑戦的な意味合いもあります。
是非、見届けに来てください。
よろしくお願いします。