Forget-me-not

備忘録

【歌舞伎】システィーナ歌舞伎「美女と野獣」感想

2016.02.20 @大塚国際美術館 システィーナホール

いつの話だ!という感じですが書き忘れてたのを急に思い出したので、メモ程度に書き留めておきます。  以前から見てみたかった徳島県大塚国際美術館のシスティーナホールで毎年開催されているシスティーナ歌舞伎を遂に見に行ってきました。
いかんせん遠いのでなかなか行けずにいたのですが、今回の演目「美女と野獣」が決め手でした。
ディズニーや他の既存作品を意識せず原典に拠って全く新しく作るということでしたが、やはりディズニーでちょっと馴染みがある作品だったので気になり、これは行かねば!という感じ。

会場に向かいながらネットニュースで初日に判明した野獣の衝撃のビジュアルを見て一抹の不安を抱えましたが、スペインのシスティーナ礼拝堂を模したというホールに入ると、まず圧巻の天井画に感動です。
が、ステージに薔薇と「La Belle et la Bete」 の文字がネオンで設置されているのを見て噴き出し……
前回?のレポで見たバイクに乗っての登場が思い出されたりして、今回は一体どんな面白演出が!?と期待に胸を膨らませながら座りました。

しかし、期待していた度肝を抜くようなトンデモ演出は特に無く……
強いて言えば野獣の仮面が「マジか!」というサプライズでしたが、初日のリリースでもう知ってしまっていたので…
「ミュージカル歌舞伎」 という新ジャンルを体感できたことは楽しかったのですが、それ以上のものは無かったなというのが正直な感想です。
期待しすぎていたのか…!?でも、やっぱり前年のバイクは超えていってほしかった……。

また、横長のホールを囲むように設置された独特の会場が全く活用されていなかったのも残念でした。
囲まれているからこそ、端の席や後ろ側の席でも充分楽しめるような演出があればよかったのですが、特に無く…。
私は正面側の下手ブロック中央寄りという感じの席で、そこまで悪くはないと思っていたのですが、それでもかなり見づらいなという印象でした。
それでいて大してこの独特のステージを活かそうという意図も感じられないとなると、普通に「わざわざここでやる意味ある?」 と思ってしまいました……。

次回も行くかは演目次第ですが、唯一無二の「西洋の作品をベースにした歌舞伎」であることや、歌っちゃうよ!バイクも乗っちゃうよ!という毎年新しくなる試みはすばらしいと思っているので、大変だとは思うのですがやはり前作を超えていこう!という気概は持ち続けてほしいなと思いました(何を偉そうに!笑)